file_00000000e1a8720ba2fe154d9515c1d9

ついさっき、腰痛を再発した。

ちょうど猫の缶詰を開けようとしていたところだった。台所の脇では、愛猫がソワソワとこちらをうかがっている。

「あっ――」

そう思った次の瞬間には、もう膝をついていた。とっさに腰へ負担のかからない体勢を取る。

意外というべきか、以前から知っていたはずなのに毎回忘れるというべきか、腰にとって「負担の少ない体勢」と「楽な体勢」は必ずしも一致しない。

負担の少ない姿勢のまま動きを止める。

そして、今回の腰痛がどの程度のものか確かめる。

それほどひどくはない。

むしろ軽度だ。

だが、油断はできない。

ここで無理をすれば、数時間後、あるいは明日になって一気に悪化する可能性もある。しばらくは様子を見るべきだろう。

しかし、そのすぐ隣には、長毛の立派な尻尾をバタン、バタンと床に打ちつけながら、顎を私の足にこすりつけ、「もう待ちきれない」と言わんばかりに鳴く愛猫がいる。

ご飯の時間だ。

私の腰の都合など知るはずもなく、愛猫は今か今かと缶詰が開くのを待っている。